この症状熱疲労かも?
2025年06月20日
整骨院での説明にも使えるように、医療的な観点+患者さんにもわかりやすい言葉で「熱疲労」について詳しくご説明します。⸻
熱疲労とは? 「熱中症」の一種で、体内の水分や塩分が不足することによって、体温調節がうまくいかなくなってしまう状態です。 正式には「熱疲労(heat exhaustion)」と呼ばれ、熱中症の初期段階~中等度にあたります。 ⸻
原因 主に以下のような要因が重なると起こりやすくなります: •暑い環境での長時間の活動 •大量の汗をかいたのに、水分・塩分の補給が不十分 •暑さにまだ体が慣れていない(6〜7月に多い) •睡眠不足やストレスなどで自律神経が乱れている ⸻
主な症状 初期の症状を見逃さないことが大切です。 軽度(要注意) 中等度(危険)
だるさ・疲れやすさ
めまい・立ちくらみ
頭痛・吐き気
発汗が止まらない 逆に汗が出ない
筋肉のけいれん
脈が速くなる・呼吸が浅くなる
食欲不振・眠れない
意識がぼんやりする/反応が鈍い 特に「だるいだけだから…」「寝たら治るだろう」と軽く見て放置すると、重度の熱中症や体調不良に進行することがあります。 ⸻
整骨院でできるサポート 熱疲労の背景には「自律神経の乱れ」「筋肉のこりによる熱のこもり」「血流不足」などが関係しています。 整骨院では、次のような施術で早期回復をサポートできます:
自律神経調整 鍼灸・整体で交感神経と副交感神経のバランスを整え、体温調節機能を助けます。
頚部や肩まわりの血流改善 首・肩がこっていると熱が逃げにくくなり、頭痛や眠気の原因にも。手技療法やストレッチで熱がこもらない身体にします。
だるさ・疲労のケア 体力低下による回復遅れを防ぐため、全身のバランスを調整し、回復力を高めます。 ⸻
こんな方は特に注意! •外で働くことが多い(建築・農業・運送など) •室内でも冷房が苦手・つけない習慣がある •持病(高血圧・糖尿病・心疾患など)がある •高齢者・更年期・睡眠不足の方 •日中に軽い頭痛や疲れを感じている方 ⸻
まとめ 「ただの疲れ」では済まされないのが熱疲労です。 早めの対策と、体調の“ゆるい不調”を見逃さないことが大切です。