足関節捻挫
- スポーツ中に転倒して捻ってしまった
- 階段からバランスを崩してしまった
- 歩行時の痛みが取れない
- 何度も繰り返し捻挫している
- 次の日に試合がある
足関節捻挫とは?
足関節捻挫とは?
日常生活やスポーツ中に足首を捻り、関節の可動範囲を超えて靭帯を伸ばして起こってしまうものになります。
捻挫には【関節外捻挫】、【関節内捻挫】があり、多いのは関節外捻挫になります。
関節外捻挫にも【内返し捻挫】と【外返し捻挫】があり、85~90%の確率で内返し捻挫が多く、足首の外側にある靭帯を負傷してしまいます。
外側の靭帯には【前距腓靭帯】、【後距腓靭帯】、【踵腓靭帯】があり、負傷率が高いのは前距腓靭帯になります。
足関節捻挫は人生の中で1度は経験した事があるであろう怪我の1つです。
よく「すぐ治るだろう。」と放っておくと伸びている靭帯が不安定な状態で痛みの感覚のみ消失され、捻挫癖が付いたり、将来に変形性関節症を引き起こしやすくなります。
その他にも足関節のバランスの悪さのより膝痛や腰痛にもなりやすくなります。
検査・視診
発生状況をカウンセリングで聞きながら状態を視診します。
捻挫は見た目からでも腫れ、内出血はよくわかります。
整骨院ではレントゲン検査はできませんが触診で負傷している靭帯がどこなのか確認したり、ストレステスト(徒手検査)で確認をしていきます。
圧痛の箇所によって捻挫と思いきや骨折している場合もあります。
その場合は病院への紹介をさせていただきます。
アプローチはどうやっていくの?
RICE処置及び固定
RICE処置は捻挫以外でも外傷の処置の基礎になります。
- R=Rest(安静)
- I=Icing(冷却)
- C=Compresson(圧迫)
- E=Elevation(挙上)
特にスポーツ現場ではこの応急処置ができてから来院されるのと何もしないまま来院されるのとでは完治までに差が出来てしまう事もあります。
固定は負傷の程度にもよりますが基本は【包帯】で固定をしていき、負傷の具合が大きい場合には固定具も利用して固定をして施していきます。
痛めている期間は基本的に「運動禁止」となりますので部活動などはお休みをしていただきます。
しかし、どうしても部活動などのスポーツに出ないといけない状況や立場なども実際にはあります。
その際は【テーピング】で固定をして現場に出てもらうようにしていきます。
※その後のRICE処置は必須になります。
足関節のバランスを調整する
足首を捻挫してしまうと関節がずれ込んでしまいます。
特に外くるぶしの骨(腓骨)が下がり、両くるぶしの間にある骨(距骨)が捻じれやすくなります。
靭帯は引き伸ばされており、骨がずれ込んでいる状態で上から体重がかかれば痛みが走り、回復が遅くなってしまいます。
固定をする前に足首のバランスを整えて、いいバランスの状態で圧迫(包帯固定)をする事で回復を早めていく事ができます。
リハビリは必ず行いましょう。
捻挫は癖になりやすい
よく「捻挫は癖になりやすいから気を付けるように。」と捻挫をすると親御さんや部活動の顧問の先生などに言われた事がある人も多いかと思います。
それは伸びた靭帯は【伸びてしまう前の正常な状態にはならないから】です。
一度緩みが出ると痛みはなくなりますが若干ではありますが緩みのある状態のままになる事が多い為、【リハビリ】が必須になります。
リハビリはどのような事をしていくのがいいかと言いますとしっかりと踏ん張りができるように【足趾を動かすリハビリ】が一般的になります。
当整骨院ではビー玉を使ってトレーニングしたりしています。
その他にはチューブを利用して足関節自体を動かすトレーニングもします。
メカノレセプターを働かせます
【メカノレセプター】という足の裏にある感覚受容器になります。
立ち上がったり、歩いたりする事でこのセンサーからの信号が脳へ送られ、脳からの信号が各筋肉に下行伝達されます。
このメカノレセプターを働かせるようにしておく事でバランス(平衡感覚)がよくなり、転倒しにくい状態を作る事ができます。
脳は送られてきた情報通り、筋肉に指令を送ります。
その為、凹凸のあるインソールや足の開帳を制限する靴下などは誤情報を脳に送ってしまうので足が上手く使えず、怪我の原因になります。
リハビリはどの怪我でも必要な物になりますので辛いかと思いますが今後に関わる事になりかねないので一生懸命頑張りましょう。