膝関節靭帯損傷
- スポーツ中に接触して痛めてしまった
- 歩いていると膝の内側が痛い
- 膝の周りに水が溜まっていて何もしていなくても痛い
- 階段や立ち上がりなどの荷重がかかると痛い
- 膝を動かすことができない
膝の靭帯とは??
膝の靭帯とは??
靭帯とはコラーゲンと弾性繊維の両方を含む結合組織で構成される丈夫な繊維性の索(さく)になります。
弾性繊維が含まれていることによって、靭帯はある程度伸びることが可能です。
靭帯は骨と骨を繋ぎ、関節として連結させており、関節の強化・安定を助けてくれています。
膝関節には靭帯が4本付着しています。
- 内側側副靭帯
- 外側側副靭帯
- 前十字靭帯
- 後十字靭帯
<損傷の仕方>
内側側副靭帯:脛骨(すねの骨)が外側に強制された場合
外側側副靭帯:脛骨(すねの骨)が内側に強制された場合
前十字靭帯:脛骨(すねの骨)に直接外力により外側へ強制されたり、捻じりが加わった場合
後十字靭帯:脛骨(すねの骨)が後方に強制された場合
よく怪我をすることで多いのが「内側側副靭帯」になります。
スポーツ選手では「前十字靭帯」も接触プレーなどにより怪我をするケースが多いです。
この「内側側副靭帯」+「前十字靭帯」+「内側半月板」の3つを同時に怪我をすることを【不幸の三徴候】と言われ、手術が確定してしまう程の大怪我になります。
どのような症状が出るのか?
靭帯を損傷するとまずは「激しい痛み」が現れます。
特に膝の靭帯を痛めた際はその場で立ち上がるのも困難な場合もあります。
「荷重」がかかることで痛みが増強しますので歩行、立つ、しゃがむがとても辛いです。
その他には関節周囲に「腫脹」や「水腫」が溜まることがあります。
これは急性炎症反応により現れ、関節周りの圧迫感が強くなるため関節運動(曲げ伸ばし)が困難になります。
i-care整骨院ではどのようなアプローチをするのか?
まずはPOLICE処置で炎症を取っていきます
怪我の応急処置に「RICE処置」というものがあるのは聞いたことがある方もいるかと思います。
RICE処置とは?
- REST(安静)
- ICE(冷却)
- COMPRESSION(圧迫)
- ELEVATION(挙上)
この4つの頭文字を取ったものになり、スポーツを始め外傷の緊急処置の基本とされてきました。
しかし、安静だけでは傷ついた組織を保護できないことからRICEに「PROTECTION(保護)」を加えた、「PRICE」と呼ばれる処置に変遷してきました。
さらに近年では、早期の管理として必要以上の固定、安静は悪影響を及ぼすことがわかってきました。
そのためREST(安静)をOPTIMAL LOADING(最適な負荷)に置き換えた【POLICE】という概念が広がりつつあります。
POLICE処置とは?
- PROTECTION(保護)
- OPTIMAL LOADING(最適な負荷)
- ICE(冷却)
- COMPRESSION(圧迫)
- ELEVATION(挙上)
この中でもOPTIMAL LOADING(最適な負荷)とはどんなものなのか想像が付きにくいかと思います。
これは生理学的適応を最大化する構造にかかる負荷であり、早期の最適な負荷は治癒に関連する重要なタンパク質の生成を促進し、修復の質を改善することで細胞応答を促進すると言われています。すなわち最適な負荷を適切な組織に機能的範囲内で行うことで最適な組織修復が期待されます。
実際に当整骨院で処置する際には「包帯」、「厚紙などの固定具」、「テーピング」、「アイスパック」、「マイクロカレント」、「干渉波」、「リハビリテーション」を急性期に施していきます。
怪我の後に大切になることとは?
日頃のケアを大切に
スポーツにはどうしても怪我は付き物なのでやむを得ない時もあるかもしれません。
それでも日頃のケアやトレーニングを怠ることなく続けている方ほど怪我が少ないです。
ケアはストレッチのみならず、身体全体的なケアをすることをお薦めします。
特に下半身に関しては骨盤を整えたり、骨盤に付着している筋肉をほぐしておくことは大切になってきます。
身体のバランスが悪いことで怪我に繋がってきますので今一度自身の身体のチェックをしてもらうようにしていきましょう。