肩腱板損傷
- 夜に痛みが強く、なかなか寝れない
- 痛みで肩が上がらない
- 肩を動かした時にジョリジョリと音がする
- 腕に力を入れようとすると、肩に響く
- 40歳を超えてから痛み始めた
肩腱板損傷とは?
まず初めに「腱板」というものをご存知でしょうか?
腱板の「腱」とは、筋肉が骨に付くところの白くスジっぽくなっている部分です。
筋肉は赤い繊維で伸び縮みがしやすくなっていますが、腱は白い繊維で筋肉の伸び縮みを効率よく骨に伝えるために硬くなっています。
イメージしやすい部分で言うとよく聞く「アキレス腱」です。
図の青くなっている部分がアキレス腱ですが左足のアキレス腱を見ると白くなっていますよね。
膝関節や足関節など関節部分は筋肉が止まる部分が多くあるので白っぽい腱がたくさんあるのが見てわかると思います。
そして、腱板はこの腱が集まって板状になっているので「腱板」と言われています。
その板状となっている腱が4つの筋肉から構成されています。
- 棘上筋
- 棘下筋
- 小円筋
- 肩甲下筋
この4つの筋肉はインナーマッスルと呼ばれ、肩関節の安定性を高める機能があります。
肩関節は、肩甲骨の関節窩(受け皿)に上腕骨頭がはまっており、インナーマッスルである腱板が働く事により上腕骨が受け皿に固定され安定するようになっています。
腱板が切れることにより、その安定性が損なわれて肩をあげる事ができなくなったり、痛みの原因となってしまいます。
肩腱板損傷の原因は?
腱板損傷の原因は大きく分けて3つほどあります。
退行変性(加齢)
一番多い原因が加齢によって腱板が切れてしまうものです。
加齢性変化とも呼ばれ、だんだんご年齢が増すにつれて、腱板が脆く傷んでくるということです。
比較的40歳、50歳以上の方に多いので四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)と間違えてしまう方も多いのですが、肩腱板損傷と肩関節周囲炎の大きな違いは肩が上げられるかどうかです。
肩関節周囲炎は、別名として凍結肩と言われるように少し時間が立つと凍結したように固まって動かせなくなる「拘縮」という状態になります。
肩腱板損傷は、痛みにより肩の上げにくさはありますが、拘縮までいかず痛みが治れば自然と腕も上げられるようになってきます。
外傷(ケガ)
次に多いのがケガによるものです。
スポーツによって肩から落ちて痛めたり、手をついて転んで痛みが出たり、事故など何かしらの形で肩に負担がかかり腱板を痛めてしまう可能性があります。
他にも激しくぶつけたりしなくても重いものを持った際や手をついて起きあがろうとした際などにも痛めてしまう場合もありますが、その場合は上記で話した「退行変性」が関わっている可能性が高いです。
オーバーユース(使いすぎ)
もう一つの原因は、使いすぎによるものです。
その中でも多いのが野球のピッチャーです。投げすぎにより腱板損傷を起こしてしまうことが多く見られます。
ほかには、現場仕事を長年やっている方にも多く見られます。普段から仕事や私生活で重いものを運ぶなどを頻繁に行う方には多い傾向があります。
日本人は右利きが多いので統計的にも右肩に多いと言われております。
当整骨院での肩腱板損傷に対するアプローチ方法!
どんな悩みでもまずはしっかりとカウンセリングを!
i-care整骨院ではまずどのような状態であっても【カウンセリング】を一番大事に考えています。
肩腱板損傷の場合、お客様によってどの筋肉が原因で痛みが出てしまっているのか、なぜその筋肉に負担が溜まってしまっているのかなど、状態が違うので最初のカウンセリングでの判断を間違えるとお身体が良くなっていく事のに時間がかかりますので細かくお話を伺い、状態を検査させていただきます。
原因となる筋肉、骨格にアプローチ!
カウンセリングにて、お身体の痛みに対して原因となる筋肉や骨格のズレなどに対してアプローチしていきます。
痛みが強い時期は直接痛みが出る部位を触ったり動かしたり、何をしても痛みが強いので筋膜のつながりを利用して痛みが出ないよう別の部位から間接的にアプローチしていきます。
その後痛みが落ち着いてきて動かせるようになってきたら少しずつ関節可動域訓練をしつつi-care式肩関節調整法を行い肩関節周囲の筋肉や骨格に対してアプローチしていきます。
痛みが収まり日常生活や仕事などに支障がなくなってからは今後再発しないために根本的に治療していくコースなどもご用意してあります。
自宅でのセルフケア!
腱板損傷は、自宅での日常生活動作でも肩に負担をかけてしまい痛みが強くなってしまったり再発してしまう恐れもあるので必ず自宅での注意事項や自分でできるセルフケアなども伝えています。
早期発見、早期治療が大切になってくるので痛みがひどい場合やなかなか痛みが引かない場合はすぐにご来院ください!