オスグッド
- スポーツ時に膝を曲げると激痛がある
- 日常生活で歩くだけで痛む
- オスグッドの突出部分が大きく触るだけで痛い
- 下までしゃがむ事ができない
- 体重がかかると痛みが出る
オスグッドとは?
脛骨粗面部の炎症
オスグッドとはアメリカの整形外科の先生が発見したケガでその先生の名前が「オスグッド」という名前なのが由来になります。
膝関節を構成する骨は「大腿骨」、「脛骨」、「膝蓋骨」の3つになりますがオスグッドとは脛骨粗面部の炎症を起こしている状態になります。
子供に多い理由としては成長期で骨がまだ成長し切っていない状態で筋肉に運動等によるストレスがかかると筋肉が収縮し、付着している骨の部分を剥離してしまう事でオスグッドの痛みが現れてきます。
主に膝関節の屈伸動作時に膝蓋靭帯部に裂け目ができる事で痛みが出てきますが骨部分が剥離していわゆる「剥離骨折」している場合もあります。
身体の成長過程による部分にはなりますがそれ以上に原因となるのは【ストレッチ不足】になります。
小学生、中学生はいくら伝えてもストレッチをしません。親御さんから伝えてもらってもほとんどの子がしません。
これはオスグッドに限らず、様々なケガの要因になりますのでストレッチによる柔軟体操はとても大切になります。
※これは当整骨院スタッフのオスグッドのエコー画像です。
学生時代に起こったものは実は骨が剥離していたそうです。
オスグッドに対するアプローチ
筋膜リリースをメインとした整体
まずはオスグッドに対して関与が大きいのは太ももの前側に付着している「大腿四頭筋」という筋肉になります。
この筋肉は膝のお皿部分を膜状となって覆い、「膝蓋靭帯」となって「脛骨粗面」という部分に付着しています。
大腿四頭筋の緊張により膝蓋靭帯が引っ張られて脛骨粗面部が剥がれてくる事で骨の盛り上がりが出てきます。
この筋肉をケアしていくのに【筋膜リリース】という手技を用いて施術を施していき、緊張緩和や血液の巡りをよくしていきます。
この筋肉と一緒に力強く働いてくれる筋肉が「腸腰筋」という筋肉になります。
これは股関節を曲げる時など(階段で脚を上げたりなど)に使われる筋肉でスポーツや日常生活動作時に大腿四頭筋と一緒になって働きます。
その為、腸腰筋をしっかりと緩めていき、大腿四頭筋の硬さを和らげていく事を優先的に施していきます。
テーピングや包帯による処置
日常生活やスポーツでの運動ができない状況の場合は【固定】を施し、膝の安定性確保をしていかなければなりません。
特に膝の動きは「立つ」、「座る」、「歩く」と言った生活動作でとても使う箇所になりますので痛みの状態によっては必要性が増していきます。
炎症が強い時期は1週間~2週間程の期間を要しますがその後の施術やリハビリの期間も入れるとトータル1ヶ月程かかる場合もあります。
優先順位としては【包帯固定】⇒【テーピング】⇒【固定具なし】の流れになりますが運動時には【オスグッド用サポーター】もありますので状態に応じた処置をしていきます。
セルフケアやトレーニング
筋膜ローラーでセルフケア
【筋膜ローラー】という筒状のケア道具を使ったセルフケアになりますがこれ一つで身体全体的に利用する事ができ、とても便利なものになります。
オスグッドの場合は「大腿四頭筋」の緊張が原因となる事が多く、ストレッチ不足に陥ってしまっているケースが多いです。
この部分に対してローラーを使って筋膜を緩めていきます。
左右30秒×3~5セット行います。
EMSで筋力トレーニング
EMSはパッドから流れてくる電気的刺激によって筋肉を収縮させていくものになります。
ダンベルで腕の筋トレをするような筋肉の動きを機械の方で自動的に行ってくれますので【痛めている関節部を動かさずに運動ができる】機械になります。
関節への無理な負担なく、トレーニングできるものになりますので老若男女問わず取り組む事ができます。
プロスポーツ選手などもケガのリハビリで利用しているものになり、膝以外にも「腰痛予防」で体幹に施すなど用途に合わせた使い方ができるのが特徴的になります。